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パラリンピックが始まる [社会事象]

コロナで大量の感染者と重傷者が出ている。同時に大雨による被害が全国で相次いでいる。被災地の暮らしは混乱し、全国の医療体制がひっ迫している。日本全体が青息吐息だ。

そんな中、パラリンピックが今日から始まる。

にもかかわらず、このところの管首相、小池都知事らの、心ない態度が気にかかる。

国の大義を果たすために、小さな犠牲は目をつむるといった雰囲気だ。

都知事も首相も、国民に理解を得られなくても、やらなきゃいけないことはやるしかないと腹で決めているのだろう。医師の専門部会の見解もどこ吹く風といった感じに見える。

パラリンピック開催はある意味、五輪よりも開催することの意義が大きいと私は思っている。多くの人がそう思っているだろう。

だが、今、イベントを開催することにはとんでもないリスクが伴うことも、みんなわかっている。

だからこそリーダーは、「世界が厳しい試練にさらされている今だからこそ、人類に勇気と希望をもたらすために、パラリンピックを開催するのだ」と、強く世界に向けて発信するべきなのだ。

今日までの苦難に次ぐ苦難のおかげで、もはやお二人とも心がすり減ってしまったか。

自身と津波被害と原発事故が重なった東日本大震災の時、全国のあらゆる活動は自粛された。もしもあの時、あの状況でオリパラを開催することになったとしたら、首相や都知事はどんな態度で国民に語り掛けただろうか。

あの時とは状況が違うというかもしれないが、これだけの感染者、重傷者、そして死者が出ている。全国の医療体制は崩壊しかけており、会社員の多くが会社に出られず、あらゆるイベントは自粛となっている。しかも感染はまったく収まる気配がない。ある意味、今のほうが厳しい面もある。

今この時に開催することの意味を、リーダーは真摯に強く説明する必要がある。

オリパラ誘致は、低迷する日本経済の起爆剤になるはずだった。しかしその思いとは裏腹に、国家的な苦難と化している。国民も都民も、そして世界の人たちも、どう向き合えかがわからないのだ。

主催国のリーダーならその答えを世界に向けて伝えるべきである。



七々三



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