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管理職(マネージャー)の本当の役割 [ビジネスセンスを磨く]

管理職(マネージャー)の役割とは何でしょうか。

かつては一部門で指示命令を出すリーダーでした。しかし今は一人ひとりが実力を発揮しやすい環境を作ってあげることへと任務が変わっています。

もはや上司の役目は部下のサポーターになること、へと変わっていますね。

といっても部下にホスピタリティを示すことではありません。部下はお客さんではないし、そもそもマネージャーの最大の任務はその部門に期待された「成果」を出すこと。

営業部門なら、売り上げ目標を達成することが、マネージャーに課された任務であることは、以前と何ら変わっていません。

ただそのためのマネジメントの方法が、変わってきたということです。単に部下を鼓舞して頑張らせるのではなく、部下が仕事をしやすいように、無駄な業務を省いたり、よけいな作業負担を減らして、効率よく、快適に働ける環境を作る、ということが主眼になってきたわけです。

私にマネジメントの基本を教えてくださったたのは、かつて慶應大学ビジネススクールで教鞭をとられ、現在は名古屋商科大学ビジネススクールの人気教授として知られている高木晴夫先生。『プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ』(かんき出版)という本のお手伝いをさせていただいた時に、マネージャーの役割とは何かということを、詳しく教えていただきました。

https://nanami-oshima.blog.ss-blog.jp/2013-07-23-1

高木先生は、部下に情報やチャンスなどを「配る」のがマネージャーの仕事の本質だおっしゃっていました。というだけでは何のことかわからないかもしれませんので、ぜひ一度この本を読んでいただきたいのですが、まさに今、職場ではその通りのことが求められるようになっていることを感じます。

しかし、そうはいっても管理職は多忙。なかなか余裕をもって接することもできない事情もあるし、甘い顔ばかりしていると職場の気が緩む、といった懸念を持つ人もいることでしょう。仕事なんて自分で工夫するものだし、スキルアップも自助努力だろうと思う向きも多いに違いありません。

特に、昨今増えているプレイングマネージャーの場合、自分も現場で動く必要がありますから、よけいに部下に構っている時間も少なくなります。でも部門の目標は部下が動いてくれないことには達成できません。

今どきの若手社員は、会社のために自分を犠牲にするという発想は乏しく、自分を最大限、生かしてもらえる場所で働きたいと思っていますから、会社がどれだけ働く人のことを考えてくれているかを常に見ていて、それこそが彼らのモチベーションに影響しているといってもいいでしょう。

ただ逆に考えれば、彼らにとって働きやすい環境を整えてあげれば、気持ちよく働いてくれるわけで、部下の作業を減らすために職場の効率化を図れば、個々のメンバーの成績は確実に上がるに違いありません。それがひいてはマネージャーの功績となって跳ね返ってくると思えば、前向きに取り組む価値はあるというもの。

その意味で、高木先生のご著書は、管理職に本質的に求められている役割について非常にわかりやすく解説してあります。聞いたところによると、マネージャー初心者だけでなく、ベテランの方々にも売れているとのこと。かんき出版では来年にも、この本をリニューアルするそうです。

管理職は上と下の板挟みで何かと苦労も絶えないことでしょう。ある種の「人間力」も磨いていかなければならないことを、みなさんも日々感じられているのではないでしょうか。

しかし人格を磨くというだけではぼんやりとしてなんだかわかりにくいですよね。会社が管理職に求めていることをロジックで理解できれば、迷いはなくなるはずです。

先ほどご紹介した本には、管理職として何を押さえておかなければならないか、ということが詳しく書かれています。マネージャーの仕事に迷ったらぜひ手に取ってもらいたい1冊です。

最後は本の宣伝になってしまいました(笑)


七々三
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