まだ続く、それどころかエリア拡大 緊急事態宣言延長

また緊急事態宣言が延長される。それどころか新たに7府県が20日から追加され、まん延防止等重点措置法も新たに10県で施行される。

宣言は、すでに発令中の東京都などを含めて13都府県、重点措置は16道県に拡大することになる。いずれも期限は、来月12日まで。

政府は精いっぱい、国民の命を考えてくれているに違いない。

しかし同じ政府がつい先日まで、医療専門家チームの強い反対を押し切って、スポーツの世界的祭典を優先した。

1年半も国民に我慢の生活を促し、2週間大イベントで盛り上がったあげく、あり得ないレベルの感染拡大が引き起こされた。

それが終わると同時に、国民の行動制限を強化するという。

パラリンピックは24日から予定通り、開催される。

西日本では大雨による河川の氾濫や水害、がけ崩れなど被害が甚大だ。

どのトピックについても、政府からは膝を叩くような施策は聞こえてこない。ただ、国民に協力を求めているだけ。

東日本大震災後。津波による被害と原発事故。はっきりとした施策を何も打ち出せず、ただ手をこまねいているだけのように見えた。あの時を思い出す。

管さんは首相になっても、周囲が決めたことをメディアに発表する官房長官のままのように見える。

国家的な苦難が続くいま、国民は調整型のトップより、自分の信念と責任で決断するリーダーを求めている。



七々三