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お店、映画、本のネットの評価ってどうなんだろう―家族との会話 [家族]

ここ数日、年末最後の原稿に取り組んでいる。

DXをテーマにシステム会社の社長さんにインタビューした内容を3000字程度にまとめる仕事なんだけれど、これがなかなかどうして、何日もかかっている。

これくらいの原稿なら1日でさっと仕上げてしまえるような、できるライターにあこがれていた。

僕、原稿書くの早いんですよ――みたいなことを言ってみたかったのに、そんな気取ったことを言えることもなく、生涯を終えるのかと思うと少し残念だ。

話は変わって、そんな原稿作業の合間に夜ご飯を食べていると、娘がふとこんなことを言った。

「最近、ご飯を食べるお店も映画も本も、ネットの評価があてにならない」と。

いつも接客のよさを感じるお店が「接客が最低だった」と星1つだったり、「つまんない」「見る価値なし」と誰かがコメントしている映画を観たら、めちゃくちゃ面白かったり、「金返せ」「時間の無駄」と酷評されている本にはそこそこ内容があった、という経験を立て続けにしたらしい。

その話題をネタに家族3人で話していると、「いつも通っているお店の評価をしたりしないね、そういえば」という話になった。確かにそのとおりだ。

好きで通っているお店のことを、わざわざアプリで探して5つ星をつけるなんてことはしない。それでいて毎週か毎月だか、当たり前に通っている。通っていることが評価だ。

ちなみに私は、これまで観てきた中で一番好きな映画は『ゴッドファーザー』(1~3)の3本で、何度観たかもはやわからない。私にとってのバイブルであり、道に迷ったり、苦しんだりしたときの元気の薬であり、人生の教科書だ。だからといって5つ星をつけたいと思ったことはない。

ましてや「人生のバイブルだ」なんて投稿もしない(今書いてるけど)。星100個だって足りないよ、という気持ちだ。好きな本だって同じこと。人生を変えてくれた本を星の数で表現したりしない。

そのことを娘に伝えたら、彼女も最近はそうらしい。カフェが好きな娘は、以前は訪れたお店をマメに評価していたらしい。だけど最近は本当に気に入ったお店を評価することはなくなったし、残念なお店だったとしても、酷評しなくなったという。

なぜなんだろうね、という代わりに、
それでいいんじゃない? 

と答えておきました。

夕食のたわいもない家族の話。



七々三




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