3.11

あれから8度目のこの日。
私はその時間、取材をしていた。

精一杯、相手のお話をうかがった。
終わったのは、午後3時を少し過ぎた頃だった。
大急ぎで次の取材先に向かう。
近くでカフェに入り、黙とうを捧げた。

8年の歳月で、日本はどう変わったか。
あの時築かれた絆は今も、結ばれているだろうか。

今日、命を与えられていることに、あの頃ほどに、
感謝を感じられているだろうか。

福島第一原発の廃炉は、私の命が尽きるまでに
果たされるのだろうか。

仕事上のいざこざや不機嫌、妙な軋轢。
今日もまた、そんなものに頭を悩まされている。
もったいないなと、反省する日。