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「リアル二刀流/ショータイム」 [新語・流行語]

いよいよ12月に突入。そして年末恒例の流行語大賞が決まりましたね。

今年は「リアル二刀流/ショータイム」。

二刀流とは剣術から来た言葉です。両手にそれぞれ刀をもって戦う剣法。その使い手といえばなんといっても宮本武蔵。二刀流とは歴史的に武蔵の代名詞でしたけど、思ってもみない世界から後継者が現れました。

日本には昔から「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあります。
あれもこれもより、一芸に秀でた人が日本では評価されるお国柄。

私の子どもの頃は、一つのことに集中できない人間はダメ人間だ、という大人も多かったなあ。10代の頃から趣味が多かった私は、高校の頃、なにかというと担任からこの言葉を引き合いに出されて、勉強に専念するよう促されたものです。

東京では違うだろうと思っていましたけど、期待していたほどは変わりませんでした。よく考えれば東京は地方出身者の集まりなのです。

彼も日本のプロ野球界にいる間、称賛の声の陰で冷ややかな視線も感じていたに違いありません。

そんな古くからの価値観が今も残る日本だからこそ、この言葉が選ばれたのかも。

同じ試合で投手とバッターを“兼任”したのは今年から。この「リアル」という言葉は、昨年までは投手として出場する日は、打席に立ちませんでしたから、それとの違いを強調してのことでしょう。

彼が登場するときは、実況のアナウンサーが「ショータイム」と声を張って紹介していたのが印象的でした。

まぎれもなくコロナで明け暮れた2021年は、この人の年でした。米メジャーリーグのエンゼルス、大谷翔平選手。
日本に明るい話題をもたらしてくれました。

二刀流というけれど、野手として守備にもついたし、盗塁もたくさんしています。
だから二刀流という言葉には、マルチという意味が含まれていると思うのです。

流行語に選ばれたのをきっかけに、日本でもあれもこれもとチャレンジする人がもっと高く評価されるようになることを期待します。



七々三
まだ若いけど、彼にとってここまでの道のりは決して短くなかったんだよな、きっと。



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