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この冬の寒さを忘れない [Covid-19]

この冬は、とても寒い。気温の低さだけを言っているのではない。

バスも、電車も、カフェも、会議室も、人が集まる場所では窓が開けられているからだ。

今や自宅でしか、十分な温かさは得られない。

その家庭ですら、きっと多くの家庭で、この冬は例年にも増して、換気が行われていることだろう。

わが家も、日中は妻によって常に窓が開けられている。リビングもキッチンも寒い!

以前、東日本大震災後に現地で取材した時、地域の人たちは口々に、「3月にもかかわらず、本当に寒かった。あんなに寒い3月は記憶にない」と言っていたことを思い出す。そして「あの寒さは二度と忘れない」と。

確かにその後、雪や雨が降ったのだが、その寒さの本当の原因は、停電だ。そしてぴたりとは閉まらなくなってしまった窓や、新聞やラップで補ったガラスのせいだ。

午後8時。いつもなら車が頻繁に行き交う道路に、車はほとんど見当たらない。人影も見えない。その光景もまた寒々しい。


今年の冬の寒さを、私は死ぬまで忘れない。


七々三


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