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米国の竜巻被害 AIで防げなかったのかという素朴な疑問  [社会事象]

ストームライダーというアトラクションをご存じの人は多いだろう。
20年前、ディズニーシーがスタートして以来、長きに渡って多くの日本人が親しんできた。

日本の台風のように、アメリカではハリケーンや竜巻に苦しんできたんだなあと気づかせてくれたし、科学の力で解決しようとの執念を感じた。たった1発のミサイルを撃ち込むことでストームを消滅できるという夢の技術にワクワクしたものだ。(ミサイル発射の使命を帯びたパイロットの一人が、なぜふざけたアホキャラだったのか、その理由は今でもわからないが)

だが、それに劣らずアホな私は、ストームライダーがディズニーシーでその役目を終えた(2015年)ということは、もはやその技術は夢の技術ではなくなった――つまり解決する技術をアメリカは手にしたのだ、という安易な錯覚をしていた。

「ストーム」と竜巻、台風、ハリケーンの違いは今もよくわからないが、発生しる場所が違うだけで根っこは同じだろう。そられすべてをアメリカではもうやっつけられるのだと、ぼんやりイメージしていたのだった。

ところがである。米国でまた、甚大な竜巻被害が発生した。それも「史上最大級」だという。

犠牲になった方々には心からお悔やみを申し上げたい。また寒空の下、家を失っただけでなく、町ごと吹っ飛ばされて、逃げる場もないというのは本当に気の毒だ。

素朴に思うのだが、ビッグデータだのAIだのというデジタル技術は、被害を食い止めるために何か役に立ったのだろうか。

もちろん私のような素人には預かり知らないところで、先端技術の専門家たちが尽力されたに違いないが、どうも釈然としない。

AIの発達で人間は不要になるとか、手のかかることはコンピュータに任せて、人間は好きなことだけやればいい社会が来るといった言説はよく聞くところだ。

だが、先端技術による人減らしを心配して騒ぐ前に、こういう被害を予知して知らせる技術はできないのか、「ストームディフューザー」(ストーム消滅のためのミサイルです)はいつできるんだと騒いでいれば、開発は早まるのかな、などと考えている。

たとえば巨額の軍事費の一部を、気象問題の解決の研究費に位置付ければ、いやもっといえば軍事目標として掲げたなら、一気に被害を食い止めるデジタル技術やミサイルが開発されるのではという、漫画のような発想が頭を駆けめぐるわけだ。

ところで、被災地の人命救助はAIにできるのか。
捜索活動は相変わらず生身の人間が、命がけで担っている。



七々三




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