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真夜中の格闘 [雑記]

へとへとだ。夜中の1時すぎ。さきほどまでゴキブリと格闘していた。
ドンドン、パシ、ガンガン……とソイツを追い立て、亡きものにしようとする私の打撃音が響いてしまったようで、妻も子も迷惑そうに起きだしてきてブツブツいう。

ゴキブリ退治がやっかいなのは、1対1の戦いではこちらが不利だということだ。
目を離した瞬間、どこにいったかわからなくなる。したがって目を離せない。こちらの行動が極端に制限されてしまう。
そんなの殺虫剤ひとフリで大丈夫でしょう、というなかれ。
別の部屋にある殺虫剤を取りに行けないのだ。

ゴキブリ退治は最低、2人のチーム戦で挑むに限る。
殺虫剤とってきて! そこのドア閉めといて。いらない新聞紙ある? (死骸を)捨てるから窓開けて。

もう1人いればわけないのだ。だが、ひとりでは全部これをやらないければならない。しかも目を離すことが許されないのだ。

手元にあるもので応戦するしかない。貴重な本も資料も、気づけば武器にしてしまう。

しかも相手にダメージを与えてからがまたやっかいだ。彼らはそこからかなりの移動ができる。
こちらが捕獲に手間取っていると、とうとうベッド横の本棚の中に潜り込んでしまった。

それも私のベッドに落ちたのを急いで払いのけたからなのだが。そこからが大変だ。

夜中におそるおそる1冊ずつ本を取っていく作業を想像してみてほしい。何冊はがせばよいのか。しかも手に取ったその本にひそんでいるかもしれない。取った本をいちいち検証する必要がある。
こんなやっかいなことはない。
息遣いも次第に荒くなる。
なんでこんなことしなきゃいけないのかという疑問とも戦わなければならなかった。

格闘すること15分。ようやく部屋の外にたたき出した。
いや、それも本来はちゃんとこちらのゴミ箱に処理するべきなのだが、すみません、もう体力の限界でした。そしてベランダから1階の駐車場に落としてしまいました。

昨年は一度も見かけなかったのに、今年はこれで2度目。
人類はいつまでゴキブリとの戦いを繰り返さなければならないのか。



七々三





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