このところ毎日、YouTubeでAKB48関連の動画を見るようになってしまいました。

先日からお伝えしているように、元メンバーの宮澤佐江さんの取材のために、その資料として確認したり、お話に出てきたこととか、記事や本の内容を確かめるためにちょこちょこ見ているんですけどね。

夜な夜な女の子たちが歌って踊る動画を、親父が見ていることを家族も薄々、気づいているようで、怪訝な目で見られている気がする今日この頃です。

もちろんこれまで「総選挙」だの「組閣」だのといった話題は耳にしていたものの、こんなにしっかり動画を見たことはありませんでした。

そして、強い中毒性があることに気づきました。

過去にもアイドルの女の子を取材したことは何度もありますが、自分の関心が持っていかれることは
ありませんでした。でもこうして動画をじっと見てるとですね、そりゃ、可愛いですよ。まあ、若者たちが熱狂していたのもわからんではない、というあたりのところまでは理解してきました。

さらにセンターや「神7(8)」以外のメンバーのファンになった人の目が、どんだけ疲れるかもわかりました。一度にステージに立つ人数が多くて、カメラのカットの変わり方が異常に速い。PCやスマホの画面を凝視してしまうので、あっという間に眼精疲労です。

それでもファンの人たちが熱心に応援し続けた理由は、「会いにいける」からなんですね。劇場チケットを買えば間近で見られるし、握手会で話すこともできる。一般の人が一度でもアイドルと直接会って話などしたら、そりゃ離れられないわな~。こんな強力なコンセプトを思いついて、実行に移した秋元康さんの頭の中と行動力の恐ろしさをあらためて感じています。

私みたいになんの関心もない50代でも、たかだか仕事でお話して、資料のつもりで見ているだけのMVなのに、そうなっちゃうんですから、10代や20代のオトコだったら、一度ハマると、推しメンが卒業しない限り、抜けられないでしょうなあ。

それはともかくAKB48の主だった曲を、自分がほぼ知っていたことにも驚きました。人によって趣味嗜好が細かく分かれる現代にあって、いかに彼女たちが社会的影響を持っていたかを思い知ったわけです。

そのうえ国内の地方都市とアジア近辺の海外都市にも姉妹グループがあって、同じメロディーとフリで現地の子たちが歌い踊っているんですよね。すごい輸出製品を作ったもんです。

総選挙で同じメンバーとの過酷な競争にさらされつつも、たとえば宮澤佐江さんは、上海で一からメンバーを育て、その後は名古屋でチームリーダーとして若い子たちを指導していたわけですよね。それって並みの商社マンよりすごい働きなんじゃないの?と、以前にもましてリスペクトを感じています。

世間の目はAKBから乃木坂に移り、再び韓国アイドルのほうへと移っている感もありますけど、いずれまた本家のAKBが違う形で盛り返してくる気がして仕方がありません。

この先の展開を秋元さんに直接うかがってみたいなあと、強い衝動にかられている春の夜です。


七々三@そうか、おっさんが銀座のクラブに行くのと、同じ構造なんだな。